その理想は自分を追い詰めてはいないか?
久しぶりの更新です。暖かくなってきた3月半ば、かと思えば急に寒くなって殺す気か?と怯える日もある3月半ば。いかがお過ごしでしょうか。
私は今月、舞台本番があるわけでもないのになぜか非常に忙しい。というのも、普段の仕事の休みに芝居の仕事を入れたりして、もう休みが休みじゃないのである。これは仕事をほいほい引き受けた私と、申請出しづらいなぁ…まぁいけるっしょ!と休みを多めに申請しなかった私が悪い。他の誰のせいでもない。そして今日、忙しさに加えて3回目のワクチン接種や殺人的な気圧変化などさまざまな要素が重なって、ちゃんと体調を崩した。ワクチンと気圧はさておき、忙しさに関しては自業自得である。
そこで、どうしてこんなことになってしまうのか自分なりに考えた。どうやら私の中には忙しくしているのを是とする感覚があるらしい。いわゆる「売れっ子」状態に憧れている。そりゃもう憧れている、昔から。だからオファーをもらった舞台やイベントに頑張って全部出演して、合間でバイトも頑張って、最終的に本番の終わりを待たずしてぶっ倒れたこともあった。その節は大変ご迷惑とご心配をおかけしたし、倒れたことを大々的に言えなかったので「なんだあいつは、せっかく来たのに挨拶もなしに消えて」と思われたお客様も中にはいらしたかもしれない。本当にすみませんでした。
忙しくしているのが体に合っている人(止まったら死ぬマグロみたいな人)は、もちろん忙しくていいのだ。そういう人は私みたいなスケジュール組みしてもぶっ倒れないだろうしね。問題はそうでない人間だ。忙しいのに憧れて真似してぶっ倒れるのは愚かでしかない。そう、私である。逆に止まらなかったら死ぬのだ、私は。なのに頑張ろうとしてしまう。
思い当たる理由はいくつかある。まず、せっかくいただいたオファーを断ったら次からオファーがもらえなくなるかもしれないという恐怖。でももし本当に村田結香を必要としてくれるなら、そのときだめでもきっとまた別の機会に声をかけてくれるはずなのである。それから、頑張る自分エライ!とか、忙しくしててカッコいい!とか。これは要するに自己満足である。恥ずかしいね。あとは、頂ける予定の報酬だったりお給料の計算をして両目がチャリーン!!と¥マークになって引き受けてしまうこともあるし。お金が好きなので…。こうやってあらためて書き出してみると、無理する理由が大体しょうもねぇ。しょうもなさすぎて笑えてきた。
いやいや、名誉の為に言うと、そういった雑念ばかりではない。「絶対に出たい作品だから!」「絶対にやりたい仕事だから!」こういう理由のことだってある。これは無理するというか、頑張るに値する理由である。だったら、今度は別のところでの帳尻合わせを考えなくてはならない。だって私は全部に全力は注げないのだから。ここの自覚が足らんのだよなぁ、我ながら。手抜きをするというのではなく、力を抜けるところは抜き、休めるところは休む。というか、休む時間を意図的に確保する。私に必要なのはこれである。というか自分の性質をわかっていればできることなんじゃないのか?
少し話が逸れるが、最近普段やっている仕事で「あなたは賢い子だなという印象だけれど、それがお客様に冷たい印象を与えることもあるかもしれない」というお話を賜る機会があった(怒られたわけではない)。それはそれは驚いた。普段の村田はわりとポーカーフェイスなので、きっと相手にはそこまで驚いているようには見えなかったと思うが。どうして驚いたかというと、私、まったく賢くなんてないから。しかし、そういう印象を周りに与えているのだとしたら、それは私が賢いことを是として憧れているからだと思う。どのくらい憧れているかというと、幼稚園の頃、好きなセーラー戦士はあみちゃんだったくらい憧れている。だから特別意識せずとも、賢そうな話し方や振る舞いをしているのである、たぶん。このブログの文章も、もしかしたら賢い風に見えているかもしれない。それはこういう文体のエッセイとかを読むのが好きだから真似してるだけだけど。
で、この二つの話で何が言いたいかというと、憧れに寄せるために自分の持ち味や本来の性質を殺してしまってはいないだろうか?ということ。その理想は果たして自分に合った理想なのかどうかは都度考える必要があるなと思った。
とりあえず、今月みたいな過密スケジュールは私には向いていない。今度から絶対やめよう。とベッドの中で心に誓う村田なのであった。
合言葉は「がんばらない」
また久しぶりの更新だ。
インプロカンパニーPlatform 第20回公演「正義のみかた。ー作戦決行!ふたまるまるー」応援、ご観劇、本当にありがとうございました。おかげさまで元気に完走することができました。
てなわけで、稽古期間から本番中に至るまでで見つけた、書き記しておきたいことを少しずつ書いていく。興味があれば読んでほしい。
稽古も終盤に片足を突っ込んでいた頃だったと思う。もう残りの稽古日は片手で足りるほどだ。でも、自分で自分の仕上がりにまだ全然納得がいっていなかった。このまま本番を迎えてしまうのか?と気持ちが焦る日々。
なのに「よし!今日こそ頑張るぞ!」と力を入れて臨んだときほど思うような結果が得られず、疲れるわ上手くいかないわで踏んだり蹴ったりだなチクショー!ということがよくあった。こんなに頑張ってるのに、リターンがあまりに少ないのだ。これは何なんだろう?と私なりに考えていた。
私は基本的に頑固で意地っ張りな人間なので、心が折れて本当は泣き出したくても、緊張でいっぱいいっぱいでも、疲れきっていても、まっすぐ立っていようとすごくすごく踏ん張ってきた。と思う。(それでも踏ん張りきれなくて、人前ではらはらと泣き出したことも数知れずだけど…)芝居づくりの場ではとくにそうだったと思う。他のことは大体なんでも譲れるのに、芝居に関しては譲れないものがたくさんあって、踏ん張ってきた。それが私の正義であり、美学でもあった。たぶん。
しかし、インプロの場ではそれがどうやら足枷になってしまうようだった。というのも、出番の前に「よっしゃーやったるぁ!!」と己を奮い立たせていたときより、出番直前までみんなのシーンを楽しく観ていて、あんまり力まずにほわぁっ…としているときのほうが断然調子がよかった。これは偶然ではないと思うんだけど、一体何なんだろう。存在は感じるのに実体が掴めずにいた。でも、感覚は掴んだ気がする。そんな状態で本番になだれ込んでいった。
幸い、本番は調子がよかった!感じていたとおり、調子がいいときの感覚は掴めていたのだ。ここで、みんなのシーンを観ているときの私の写真を、ぜひご覧いただきたい。
本番中、自分の出番の直前までこんな楽しそうに仲間のインプロを観ていたんだぜ。信じられるかい?
そして、本番4日目の朝だっただろうか。演出のみくみんさんが「疲れが出てくる頃だと思うけど、その疲れをなかったことにせず、いつも通りにやるために疲れているという自覚を持って、一つ一つ丁寧にやっていこう」というような声がけをしてくれた。それを聞いた時、そういうことか!と私の中のたくさんの点がバババッと一気につながった。
そう、今までの私は心が折れていることや、緊張や疲れや、なんかそういったマイナスっぽく見える要素を全部なかったことにしようと躍起になっていた。でも、そんなのは無理だ。だって実際そこにあるんだもの。それに、自分の今の本当の状態が把握できていれば、対処ができる。たとえば疲れているのを無視して段差をかけ上がったら躓くかもしれないが、疲れていることを自覚していたら躓かないように足をしっかり上げることができるだろう。無理して誤魔化すのは、対処とは言わないのだ。
そもそも私は、それらを認めることをいけないと思っていたんだと気がついた。心が折れてはいけない、緊張してはいけない、疲れていてはいけない。いけないばっかりで雁字搦めになっていたら、本来の力が発揮できなくなるのは当たり前だ。
そんなことに気づいたらなんだか気分が軽くなり、体や脳みその疲れはもちろんあったけど(笑)それらも連れて、楽しく残りのステージも駆け抜けたのであった!疲れた時ほど研ぎ澄まされるものもあったり、普通にバグったり(それが逆によかったり)なんかそういう面白さも見出せた気がする。
そんなこんなで本番を終えて、私はパワーアップしたぞと自信を持って言える。疲れだって緊張だって、どんと来いだ。全部抱きしめてやったるぁ。心が折れることは無いに越したことないけど、折れたときはもう踏ん張らずに素直につらいよーって泣こう。良くないと思ってるものを認めるのは怖いけど、たぶん良いも悪いもないんだ。全部自分の勝手な思い込み。全部とほんわか手を繋げたなら、きっともっと強くなれる。
でも、こんなことを考えていたのを忘れるくらい、踏ん張りたくなるときがまた来るんだろうなぁ。そんなときも思い出せるように、短い言葉で。
合言葉は「がんばらない」!
インプロの呼吸 壱ノ型・脱力
久しぶりの更新になってしまった。
よく見たら半年ぶりで驚いた。
暇ができたというわけではまったくないが
(なにしろ「正義のみかた。」稽古期間中だし、おまけに年末も近づいてきた)
書き記しておきたいことができたので書いておく。
前提として、鬼滅の刃は全然読んでない&観ていないので、あんまりよくわかっていないことは先に言っておこう。
一応タイトルをつけるために定型句については調べたのだが…いっぱいいるであろうファンの方、ごめんなさい。
先日の稽古のウォーミングアップで呼吸をし、力を抜くことに重きを置いたエクササイズをやった。
人間、ストレスがかかると呼吸が浅くなり、最終的には止まり、体に力が入るものだ。
そうなると周りの変化を察知することもできないし、咄嗟に動けなくなる。
これはインプロでは致命的だ。
アイディアが出ない、まずいと思い始めると
呼吸が止まり、体もこわばり、余計に何もできなくなっていく。周りも見えない。絵に描いたような悪循環の完成だ。
そんな時こそ力を抜き、呼吸をし、予感を察知しそこに乗っていくことが大事、ということだった。
ふと、アクションのことを思い出した。
インプロとは違い次に来る手は決まっているが、その手を出すタイミングは意外とふんわりしていて役者に委ねられていたりする(曲きっかけなど、ガッチリ決まっている場合もあるが)。
あ、来るな、というのを察知しそれにあわせて動く必要がある。始めてすぐの頃は、手を知っているからと一瞬先に動いてしまうこともよくあり、師匠から「予知するな」とダメ出しされていたものだ。
これもつまり予感というか気配というか、そういったものを察知することが必要になる場面だった。そして私はアクションに関してはそれがもうできるのだ。
そういえばアクションの稽古でも「息してる?」と言われたことがある気がするし、いっぱいいっぱいのときは大体呼吸ができていなかった。
なんだ、根本は同じじゃないか!
一人で納得しているのもアレなので、誰かが腑に落ちるといいなぁと思ってこうして書いてみた。
まぁ、インプロとなると無限の選択肢があり自由度がめちゃくちゃ高い分、自分の察知した予感が相手の思惑とずれるということもあるのだが、それは日常でもあることで何らおかしいことではない。
そのずれから何か面白いことが生まれるかもしれないし。
一番良くないのは、恐れから何もしないことかな、と思う。
何もしなかったら何も生まれない。停滞してしまうだけだ。
失敗しても何かが生まれれば、先に進めるかもしれない。
…などと、言葉で言うのは簡単だ。
実際やるのが難しいのだ。
でも、挑戦する価値はある。
下手でもうまくいかなくても、今日も私は全力全開で稽古に挑むよ。
そんなわけで、気合入ってます。
8割即興でお送りする戦隊モノ
「正義のみかた。」
よかったら応援してください。
クラウドファンディングで11/20までに270万円を達成できれば、全回無料生配信でお届けできます。
アーカイブチケットを買うことが、そのまま支援になります。
でかブロマイドやチェキなど、物販系も充実しています。
↓「プロジェクトを支援する」から、ご希望のものを選んでレッツ支援!
https://camp-fire.jp/projects/view/496770
↓公演詳細はこちら
https://yuikaspirit.wixsite.com/yun-yun-news
きっと勝手に色づくし、その色は誰とも同じにはならない。
せっかくだから稽古と並行して更新しようと思う!などと言っていたのはどこの誰だっただろうか…
正直そんな余裕はなかった。どうも村田結香です。
まずはお礼から。
「いと、といと。〜ふちかざり〜」
おかげさまで、全10公演を無事に走り切ることができました。
本当にありがとうございました。
情勢を受けて無観客配信公演となった今回でしたが、画面越しでもこんなに楽しんでもらえるんだ!と実感できた公演でした。
そんな中で気づいたことの話。
即興ってどうしても「自分自身」が滲み出る。
たぶん自分とかけ離れた役だとしても少なからずそうなるのだと思う。
(琴吹 繭という役は私からすると自分とかけ離れた子だったので、どうしてこの役を私に?と思っていたんだけど、私を知る人からするとぴったりな役だったようで、不思議ダナァ…)
(このノリのほうが本来の私に近い気がするね)
(…ちょっと脱線しました)
自分自身を恥じていたりすると、それを出さないようにするから「味」も出ない。
なんというか、無難でつまらなくなってしまうのだ。
自分自身を大好きになる必要はないかもしれないが、最低限己を恥じない、そのままの自分に誇りを持つということは大事なのだろうなと思った。
で、これは先日のツイキャスでもちょっと話したんだけど
(アーカイブ残してるから気が向いたら聞いてみてね、マジで村田結香個人の感想だけど)
この「自分自身」というの。
これこそがいわゆる「個性」というものなんじゃないかと思うのだ。
自分が見聞きしてきたもの、体験してきたこと、身につけてきた知識、好きなもの、嫌いなもの、そのすべて。
たとえばみんなで同じことを見聞きしたとしても、同じ人間でないのだからまったく同じ解釈にはならない。
それは育ってきた環境によるものなのかもしれないし、生まれ持ったものかもしれないが、似た解釈になってもそれが100%一致することはきっとありえない。
それが面白さだから、本当は「人と違って変かも」と引っ込めることはないのだ。
「他の人と同じになっちゃうかも」と引っ込めることもないのだ。
自分なりにコレクションしてきたものをぱっと広げたら、それはきっと他の誰とも違う色になるはずだから。
たとえば私はスーパー戦隊が大好きだが、一方で可愛らしいふりふりのお洋服が好きだったりする。
これだけでもうすでに村田結香なりの色なのかもしれない。
で、今回初めて即興とじっくり向き合ってみて
私はもっと自分の中のコレクションを増やしていける余地があると思ったし、増やしたいと思った。
コレクションを増やすにも義務感でやってはきっと意味がない。というのも、
「役者ならまんべんなく物を見ろ、物を知れ」
こんなような言葉は100回は聞いたんじゃないかと思うけど、面白いなぁとか興味深いなぁと感じられないものを見たり知ったところで、結局残らないのだ、自分の中に。
感心したり感動したり感激したものって、どんなに小さなことでもいつまでも残っていて、ふとした瞬間に飛び出してきたりする。
そういうものこそが「個性」であり「味」なんだと思う。
だから、もっと心の感度を高めていろんなことに感動したいし、その中でもとくに心が動いたものはぐっと突き詰めていきたいと思ったんだ。
正しいかどうかはわからないけど、正しくなくてもなんか良い影響がありそうな気がする。
ちなみに、近頃の村田結香が心惹かれているものは、きらきらつやつやの葉っぱと、スーパー戦隊のアクションです。
瑠璃光院の青紅葉をもう一回見たいし、こないだのツーカイザーの背後からの攻撃を刀でノールックで受けるやつバチクソにかっこよかったからやりたいな。
そんな感じで、心身共に疲れを癒しつつ、ぼちぼちコレクションを増やしていこうと思う。
そうそう、クラファンをたくさんご支援いただけたおかげで、8月のPlatformの公演へのゲスト出演が決まったので、また会えるのを楽しみにしていてほしい!
きっと何かパワーアップしていると思う…から、8月の私に期待してて!!
自分も許してあげたら良いのに。
今日これから稽古なので、慌てて前回の稽古についての記事を上げる。in ミスド。。。
稽古動画にもあったが「演じてほしい役を当ててもらうクイズ」。
これ、すっごく面白い!
演劇において「相手をどう扱うか」って結構重要なのだ。関係性を見せるものだから。
この人は自分にとってどんな存在なのか、相手に伝わるように演じる。そうすると大体見てる人にも伝わる。
つまり、それができればお客さんにも伝わるってこと!言葉で説明しなくても伝わるの、めっちゃ良くない?
これ極めたら、台詞では罵倒してるのにほんとはこの人のことめっちゃ大事に思ってんじゃん…とかの表現にも応用できちゃうよ。基礎にしてすべて。つまり、奥義。。。
言葉で説明しちゃうのは簡単だから(お父さんって呼んじゃうとか)、なるべくそういう説明はしないで当ててもらう。
「○○屋さん」系は結構簡単。
ここをクリアすると、だんだんみんな難しそうな問題を出し始める。こうなってくると楽しい。
アプローチも色々だ。そんなわからせ方があったか!と思わせられたりする。
ちなみに私は「妹」「万引き犯」「取調べしている刑事」「織田信長」を当ててもらった。
で、「織田信長」だ。
走り込んできて「大変にござります!屋敷に火が!」と叫んだら、相手からすぐ「殿」という回答があったんだけど
私は明確に「織田信長」と決めていたので「間違ってないけど正解じゃない」ということで、もう一回やらせてもらった。
走り込むところまでは同じ。そこで
相手「織田信長だー!」
なんか、おーっという空気になったし、「できた!」という気持ちにもなったんだけど
だんだんと「信長の名前は出していないとはいえ、これはずるではなかろうか?」という気持ちが首をもたげてきた。
人がやってるのを見るとすごいなぁ、上手いこと考えたなぁと思うのに
ずるいなぁなんて思わないのに
自分がやるとずるしたんじゃないかという気持ちになるのは何なのか。
これはなんなんだろう、ストイックか?
思えば、昔からそうだったかもしれない。
人に待たされるのは気にならない。でも自分が人を待たせるのは絶対に嫌(申し訳ないから)。
女の子が女の子を好きになる。人のことならいいじゃないと思う。でも自分が好きになりかけたときはなんだか後ろめたい気持ちになった。
わたし可愛いってしてる人。俺カッコいいってしてる人。人のことならいいんじゃないのと思う。でも自分がやるのはどうも気後れしてしまう。
なんかやたらと自分にきびしくない?
なんでいいじゃないって思ってあげられないのかな?
えこが稽古終わりの時に「明智が!がよかったな〜」と言ってくれたので
「でも、ずるじゃないかな?」と聞いてみたら「ずるじゃないよ!」と言ってくれた。
ずるではなかったらしい。
ま、そうだ。多分あれが反則だったなら、その場で「それは反則だよ!」って誰かが言ってくれたはずだ。そうならなかったということは、そういうことだ。
明らかに法に触れているとか、倫理的にまずいとかそういうことじゃなければ、ジャッジは人に任せて、やりたいようにやってみてもいいのかもしれない。
とりあえず、役当てクイズはまだまだ未熟だ。
精進したい。。。
そんなわけで、ふちかざり。
鋭意稽古中です。
Platform第19回公演
「いと、といと。-ふちかざり-」
◼️日程
2021年4月29日(木)〜5月4日(火)
◼️会場
ステージカフェ下北沢亭
YouTubeより生配信
+アーカイブチケット販売予定
◼️あらすじ
「生まれ変わったら、あなたと結ばれたい」
そう誓い合って別れたふたりはそれぞれ
別の時代、別の場所に生まれ変わった。
1921年、東京。
元華族の令嬢 羽根木小夜(はねぎさよ)
1980年、旭川。
教育大学生 巣箱陽太(すばこはるた)
ある夜、2人は不思議な夢のお告げを受ける。
「これから出会う3人の異性のうち
ひとりと結婚することになる。」
それはもちろん、前世の恋人ではない。
ふたりは新たな恋に踏み出せるのだろうか…
だれと結ばれるか毎回予測不能!
世界にひとつの即興ラブストーリー。
4月29日(木祝) 19時半🅰️🌟
4月30日(金) 19時半🅱️
5月1日(土) 14時🅰️/19時🅱️
5月2日(日) 14時🅱️/19時🅰️
5月3日(月祝)14時🅰️/19時🅱️
5月4日(火祝)12時🅰️/16時🅱️🌟
🅰️…大正ろまんバージョン
🅱️…昭和れとろバージョン
🌟…全てのステージをつなぐ
序章・終章を上演予定
⬛︎クラウドファンディングについて
今公演は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から
全公演を劇場からの配信公演に切り替えることとなりました。
チケット形式は
目標達成で全回無料生配信」となります。
生配信以外の時間も観劇できる
「アーカイブチケット」を中心に
ブロマイドやパンフレットを販売予定です。
達成のあかつきには
生配信に限り、無料にて公開となります。
クラウドファンディングについては
続報をお待ちください。
⬛︎キャスト
🧡大正ろまんバージョン
主演 伊藤綾佳(ファンタスティック学園)
住吉美紅(Platform)
戸草内淳基(Platform)
石戸貞義(Platform)
斉藤らいふ(Platform)
会原実希(Platform)
三浦麻理恵(Platform)
熊手竜久馬(虹の素)
橋詰龍(無情報)
立夏(獣の仕業)
💙昭和れとろバージョン
主演 進藤恵太
住吉美紅(Platform)
早さきえこ(Platform)
斉藤らいふ(Platform)
宮嶋野乃花(Platform)
会原実希(Platform)
宮嶋恵悟(Platform)
池田一開(劇団だるま座)
残間統
村田結香
◼スタッフ
照明 田中稔彦(ひとにまかせて)
音響 岡田 悠(One-Space)
ミュージシャン 村田貴章(Platform)
舞台監督 早さきえこ(Platform)
演出助手 宮嶋野乃花(Platform)
衣装 早さきえこ(Platform)
あさみゆうき(Platform)
写真撮影 辻周典(Platform)
Platform スタッフ 畑野芳正
制作 会原実希(Platform)
干場明日美(Platform/東京オレンジ)
出店菜生(Platform)
広報 住吉美紅(Platform)
運営 石巻遥菜(Platform)
小原敬生(Platform)
宮嶋野乃花(Platform)
構成演出 住吉美紅(Platform)
🔻ゆんゆん的公演情報まとめ
https://twitter.com/yuika99/status/1370571133469085710?s=21
🔻赤い糸クラファン仮ページ
我ながら厄介な"さが"だぜ。
引き続き、ふちかざりの顔合わせの話をしよう。
シーンもやったんだけど、その前にさまざまなエクササイズをやった。
そのうちの一つ、拍手もしくは名前を呼んで順番をどんどん回していくというもの。
詳しい説明は省略するとして。。。
本当は拍手と名前を交互に回すというルールなのだが、途中でスピード重視で拍手でも名前でもどっちでもいいからどんどん回そう!となった。
そうなると、比較的簡単である拍手が続くようになる。
当然だ、付き合いの長い相手ばかりではない、名前を呼ぼうとすると頭を使う。タイムラグが出る。スピード重視なら拍手だ。
拍手が続いていくさまを見ていた私は、だんだんと、なんだか、
……むずむずしてきてしまった。
そう、私はいわゆる「バランサー」。
バランスが取れていないと感じると、まー気になる。すごく気になる。修正をかけたくなる!
そういう"さが"なんだな。
いや、ルールを無視して良いのだから、極端に言えば永遠に拍手を回したってかまわないのだ。
というか、ルールという基準が無いんだから、何をもってして「修正できた」とするのかもわからないし。
なんだけど…
自分に順番が回ってきた時、全然余裕がないにも関わらず、なるべく名前を呼ぼうと頑張っていた。
このことを、感想をシェアする時間に組んだ仲間に話してみた。
すると、「そんなこと全然考えてなかった!よく見てるね!」と言われたりした。
そうなのか。みんなは気にならないのか。
そういうもんなのか?
バランサーというのは、一見地味だ。
ぶっ飛んだことができる人のほうがわかりやすいし、評価もされやすい。だから、バランサーはほんとうに必要なのか?と思うこともある。
だが、一度想像してみてほしい。ねじのぶっ飛んだ役者しかいない舞台を。
…ヤバくないだろうか?
クレイジーな役者揃いだとしても、その中にバランサーがちょっといることで、安定感や安心感を生み出すことができる。
バランサーはいわば、縁の下の力持ちのような、メトロノームのようなやつなのだ。
…と、自分で言うと正当化しているみたいでなんとなく居心地が悪いのだが、今まで人から受けてきた評価を踏まえつつ、色々考えた結果導き出した答えがこれだ。
(あ、一定のリズムしか刻めないわけではないです)
そして、この性質はどうやら誰もが持っているというわけではないらしい。
だから、バランサーという"能力"は大事にしていきたいと思うが、もしこの"さが"からも自由になることができたなら、また見たことのない景色を見ることができるのかもしれない。だとすれば、とても興味がある。その景色を見てみたい。
バランサースイッチのオンオフを切り替えられるようになるのが目標になった。
これも、本番が終わるまでにしっぽくらいは掴みたいなぁ。がんばります。
良い作品を作るというのは大前提だけど、こうやって個人的な目標を定めて取り組むというのも、とても大事だと思っている。
この公演に終わりがあるとしても、私には死ぬまで終わりはないのだし。
そんなわけで、ふちかざり。
気合入れてくぜ〜!!!
Platform第19回公演
「いと、といと。-ふちかざり-」
◼️日程
2021年4月29日(木)〜5月4日(火)
◼️会場
ステージカフェ下北沢亭
YouTubeより生配信
+アーカイブチケット販売予定
◼️あらすじ
「生まれ変わったら、あなたと結ばれたい」
そう誓い合って別れたふたりはそれぞれ
別の時代、別の場所に生まれ変わった。
1921年、東京。
元華族の令嬢 羽根木小夜(はねぎさよ)
1980年、旭川。
教育大学生 巣箱陽太(すばこはるた)
ある夜、2人は不思議な夢のお告げを受ける。
「これから出会う3人の異性のうち
ひとりと結婚することになる。」
それはもちろん、前世の恋人ではない。
ふたりは新たな恋に踏み出せるのだろうか…
だれと結ばれるか毎回予測不能!
世界にひとつの即興ラブストーリー。
4月29日(木祝) 19時半🅰️🌟
4月30日(金) 19時半🅱️
5月1日(土) 14時🅰️/19時🅱️
5月2日(日) 14時🅱️/19時🅰️
5月3日(月祝)14時🅰️/19時🅱️
5月4日(火祝)12時🅰️/16時🅱️🌟
🅰️…大正ろまんバージョン
🅱️…昭和れとろバージョン
🌟…全てのステージをつなぐ
序章・終章を上演予定
⬛︎クラウドファンディングについて
今公演は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から
全公演を劇場からの配信公演に切り替えることとなりました。
チケット形式は
目標達成で全回無料生配信」となります。
生配信以外の時間も観劇できる
「アーカイブチケット」を中心に
ブロマイドやパンフレットを販売予定です。
達成のあかつきには
生配信に限り、無料にて公開となります。
クラウドファンディングについては
続報をお待ちください。
⬛︎キャスト
🧡大正ろまんバージョン
主演 伊藤綾佳(ファンタスティック学園)
住吉美紅(Platform)
戸草内淳基(Platform)
石戸貞義(Platform)
斉藤らいふ(Platform)
会原実希(Platform)
三浦麻理恵(Platform)
熊手竜久馬(虹の素)
橋詰龍(無情報)
立夏(獣の仕業)
💙昭和れとろバージョン
主演 進藤恵太
住吉美紅(Platform)
早さきえこ(Platform)
斉藤らいふ(Platform)
宮嶋野乃花(Platform)
会原実希(Platform)
宮嶋恵悟(Platform)
池田一開(劇団だるま座)
残間統
🌷村田結香🌷
◼スタッフ
照明 田中稔彦(ひとにまかせて)
音響 岡田 悠(One-Space)
ミュージシャン 村田貴章(Platform)
舞台監督 早さきえこ(Platform)
演出助手 宮嶋野乃花(Platform)
衣装 早さきえこ(Platform)
あさみゆうき(Platform)
写真撮影 辻周典(Platform)
Platform スタッフ 畑野芳正
制作 会原実希(Platform)
干場明日美(Platform/東京オレンジ)
出店菜生(Platform)
広報 住吉美紅(Platform)
運営 石巻遥菜(Platform)
小原敬生(Platform)
宮嶋野乃花(Platform)
構成演出 住吉美紅(Platform)
🔻Twitterでも公式から発表のあった情報を随時まとめてます
https://twitter.com/yuika99/status/1370571133469085710?s=21
🔻おしらせ&SNSでは言わないこともこっそりお伝えするLINE公式アカウントはこちら
やっぱり最強なのは「人を笑わせることができる役者」だ。
また久々の更新だ。どうも、私です。
いよいよ、楽しみにしていたPlatform「いと、といと。〜ふちかざり〜」の稽古が始まった!
このブログを開設したきっかけは、去年のPlatformのアクサガ(即興バトル)だ。
稽古からも本番からも、それはそれは色々なことを持ち帰った(過去記事参照)。どれも得難い経験だった。
それを書き残す意味とシェアする意味でこのブログを開設した。
そんなPlatformの本公演に出ないかとお声がかかった。ほんとうにありがたいことだ。コンセプトインプロってどうやるのか全然わからん!怖い!でも面白そう!と、ちょっと震えながらも即決した。
アクサガの時はすべて終わってから振り返りながら書き綴ったが、今回はせっかくなのでほぼリアルタイムで書いていきたいと思っている。
興味があればお付き合いいただきたい。
昔から「意地悪な役を演じられる役者は上手い役者」という話をよく聞いた。
でも、個人的にはあまりぴんと来ていなかった。
私がすごいなぁと思う役者は古田新太さんとか阿部サダヲさんといった、どちらかといえば面白い芝居をしているのが似合う人だ。
人を笑わせることができる役者は、往々にして泣かせる芝居も意地悪な芝居も上手い(村田調べ)。
だから、やっぱり最強なのは「人を笑わせることのできる役者」なのだ、というのが私の持論だ。
そんな役者に昔からずっと憧れていた。
でも、自分が人を笑わせたいと思って挑戦してみても、上手くいかなかったり、つまらないと評価されることが多かった。
まぁ、その度凹んだし傷ついた。
そして、いつの間にかあまり挑戦をしなくなり、思えば逆にシリアス路線とかカッコいい路線を極めようとしていた。ような気がする。
それで、昨日だ。
ふちかざりの顔合わせ(というかもはや稽古)で、あるシーンを演じたときに
「ゆんゆんはコメディエンヌなんだね」
と、じゅんきからコメントしてもらったときに、とても嬉しくなってちょっともじもじしながら、はたと気がついた。
そうだった。私はコメディエンヌになりたかったんだ。でも、諦めてたんだ。
でもでも、ほんとうはコメディエンヌを諦める必要なんてなかった。挑戦してよかったんだ。できないと思って「やりたい」を閉じ込めていたのは他の誰でもない、私だったんだ。
私が取り組んだそのシーンで、見ているみんなは笑っていた。もちろん私一人の力ではないけれど、それでも、観客を笑わせることはできていたのだ。
狙って面白いことをやるには巧妙なテクニックやずば抜けた発想力、きらりと光るセンスなどが必要だと思うが、狙わない面白さは実は誰でもすでに持っている。
ただ、狙わない面白さを引き出すためには、フラットな状態でいられる技術が必要だと思う。これも訓練しないと簡単にできることではない。
フラットな状態で挑む姿は面白いし、何より人を惹きつける力がある。それをものにできたなら、コメディでもシリアスでも、どんな芝居においても役に立つに違いない。挑戦する価値はある。
私が掴みたいと思ったこれが、一朝一夕で掴み切れるとは思わない。
けど、そのしっぽでもいい、なんとかして食らいついてやるぞという気持ちで、これからの稽古に臨みたいと思う。
自分が思う"最強"を今からまた目指してみたっていい、という話だった。
そんなわけで、「いと、といと。〜ふちかざり〜」とこれからの村田結香に乞うご期待!ですぞ!!