当たり前だけど覆水は盆に返らんのよ。
久しぶりの更新だ。
言い訳に聞こえるかもしれないが、このブログの存在を忘れていたというわけではない。決してない。
最近はわりと普通に暮らしているから、書けるようなネタがなかなか拾えなかったとでも言うべきか。
私はいわゆる"普通の暮らし"をするということをつまらないと思い込み、昔からなんとなく避けてきたような気がするけれど
いざそのような暮らしをしてみると、それはそれで面白みもあり、かつ普通をこなすことがいかに難しいのかを思い知り
(普通が難しいのは社会不適合者だからなのだろうか?わからない。たとえば部屋の片付けが本当に苦手で、散らかりっぱなしだったりする)
生きるということはそれだけで奥深いなぁなどと思う。そんな日々を過ごしている。
いや、今回したいのはその話ではない。
数年前から、不定期ではあるが役者としてのお仕事をいただいている。
役者を使った企業研修の仕事。
もしかするとこれを読んだ人が将来この研修を受けることになるかもわからないので、詳しい内容は書けないが。
同じプログラムの同じ役を、毎回違う受講生を相手に演じさせてもらうことになる。
ちなみに今、私が頂いている役は二役(厳密には三役か)ある。ありがたいことだ。
で、今日だ。
今日のプログラムは、数年前私が初めて役者として参加することになったプログラムだった。
(それまでは裏方をやっていた)
色々マイナーチェンジがあったり、周りの役者が変わったりがありながらも、もう幾度となく取り組んでいるプログラムだ。
だからもちろん台本の内容も頭に入っているし、流れもばっちりのはずだった。
はずだったのだが。
……私が言い訳をしたいわけでないことは先に言っておこう。
色々な要因が重なった。
マスクとフェイスシールドによって、たびたび酸欠状態になっていた私が、ぼーっとしていたのは正直あったと思う。
周りも同じ条件でぼーっとしていたかもしれない。
プログラムが時間通りに進まずなんとなく焦っていたのもあったし、そのために全体的に普段より相当巻き気味で進行していたのもあった。
……結果的に、私が出トチった形になった。
あー、今思い出しただけで絶望の淵に叩き落とされてそのまま沈んでいきそうだ。そしてもう二度と顔を出したくない気分だ。どこまでも沈んでいって私は最終的に貝になりたい。
それは色々考えたさ。
自分に怒ったし、自分が嫌になった。でもちょっとだけ、私だけが悪いんじゃなくない?とも思ったりした。
そんなしょうもない考えがちょっとでもよぎったことに気づいてまた自分が嫌になり、やっぱり悪いのは私だわと凹んだ。反省もした。
ここから何かできることはないのかとめちゃくちゃ考えた。
このままでは次から仕事を振ってもらえなくなってしまうかもしれない。きっと私の代わりはいるだろう…。
でも、ここで私は気づいてしまった。
結局のところ「犯してしまったミスを帳消しにできる魔法のような、私にできること」なんてどこにも無いのだ。
というか、ここで何かやってやろうと欲を出せば、いつも通りではなくなる分また何かをやらかすリスクが上がる気すらする。
怖い。またミスを犯すことだけは絶対に避けたい。
つまり、ミスを犯した私にできることは「ここから先をいつも通り丁寧に、間違いなくやり遂げること」しか無いのだ。
ここで攻めてさらに事態を悪化させるくらいなら、守りに入ったほうがまだ良い。
それに、次の仕事を私に振るかどうかを決めるのは結局のところ先方だ。
私がこのあとどんな良い働きをしたとしても「でもあいつ、出トチったしなー」と思われたら、事実なのでしょうがない。
それを私はどうこうできない。人の思考を止めたり、ねじ曲げることはできないもの。
だから、もがくだけ無駄なのだ。
そして、「そう思われてるかも!そう思われちゃうかも!」と思うのも、どんなに考えても本当のところがわかるわけがないので、これも考えるだけ無駄なのだ。
っつーわけで
反省は鬼ほどしたので、今晩はもうベッドに入ろうと思う。
考えても無駄なら、寝ちまったほうがよっぽど良い。
このプログラム、実は明日まで続くしね。
明日こそは間違いなく、確実に。がんばってくる。
読んでくれてありがとう。みんなは出トチらないように気をつけてくれよな!また書きます。