きっと勝手に色づくし、その色は誰とも同じにはならない。

せっかくだから稽古と並行して更新しようと思う!などと言っていたのはどこの誰だっただろうか…

正直そんな余裕はなかった。どうも村田結香です。

 

まずはお礼から。

「いと、といと。〜ふちかざり〜」

おかげさまで、全10公演を無事に走り切ることができました。

本当にありがとうございました。

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情勢を受けて無観客配信公演となった今回でしたが、画面越しでもこんなに楽しんでもらえるんだ!と実感できた公演でした。

 

そんな中で気づいたことの話。

即興ってどうしても「自分自身」が滲み出る。

たぶん自分とかけ離れた役だとしても少なからずそうなるのだと思う。

 

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(琴吹 繭という役は私からすると自分とかけ離れた子だったので、どうしてこの役を私に?と思っていたんだけど、私を知る人からするとぴったりな役だったようで、不思議ダナァ…)

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(このノリのほうが本来の私に近い気がするね)

 

(…ちょっと脱線しました)

 

自分自身を恥じていたりすると、それを出さないようにするから「味」も出ない。

なんというか、無難でつまらなくなってしまうのだ。

自分自身を大好きになる必要はないかもしれないが、最低限己を恥じない、そのままの自分に誇りを持つということは大事なのだろうなと思った。

 

で、これは先日のツイキャスでもちょっと話したんだけど

(アーカイブ残してるから気が向いたら聞いてみてね、マジで村田結香個人の感想だけど)

この「自分自身」というの。

これこそがいわゆる「個性」というものなんじゃないかと思うのだ。

自分が見聞きしてきたもの、体験してきたこと、身につけてきた知識、好きなもの、嫌いなもの、そのすべて。

たとえばみんなで同じことを見聞きしたとしても、同じ人間でないのだからまったく同じ解釈にはならない。

それは育ってきた環境によるものなのかもしれないし、生まれ持ったものかもしれないが、似た解釈になってもそれが100%一致することはきっとありえない。

それが面白さだから、本当は「人と違って変かも」と引っ込めることはないのだ。

「他の人と同じになっちゃうかも」と引っ込めることもないのだ。

自分なりにコレクションしてきたものをぱっと広げたら、それはきっと他の誰とも違う色になるはずだから。

たとえば私はスーパー戦隊が大好きだが、一方で可愛らしいふりふりのお洋服が好きだったりする。

これだけでもうすでに村田結香なりの色なのかもしれない。

 

で、今回初めて即興とじっくり向き合ってみて

私はもっと自分の中のコレクションを増やしていける余地があると思ったし、増やしたいと思った。

コレクションを増やすにも義務感でやってはきっと意味がない。というのも、

「役者ならまんべんなく物を見ろ、物を知れ」

こんなような言葉は100回は聞いたんじゃないかと思うけど、面白いなぁとか興味深いなぁと感じられないものを見たり知ったところで、結局残らないのだ、自分の中に。

感心したり感動したり感激したものって、どんなに小さなことでもいつまでも残っていて、ふとした瞬間に飛び出してきたりする。

そういうものこそが「個性」であり「味」なんだと思う。

だから、もっと心の感度を高めていろんなことに感動したいし、その中でもとくに心が動いたものはぐっと突き詰めていきたいと思ったんだ。

正しいかどうかはわからないけど、正しくなくてもなんか良い影響がありそうな気がする。

 

ちなみに、近頃の村田結香が心惹かれているものは、きらきらつやつやの葉っぱと、スーパー戦隊のアクションです。

瑠璃光院の青紅葉をもう一回見たいし、こないだのツーカイザーの背後からの攻撃を刀でノールックで受けるやつバチクソにかっこよかったからやりたいな。

 

そんな感じで、心身共に疲れを癒しつつ、ぼちぼちコレクションを増やしていこうと思う。

 

そうそう、クラファンをたくさんご支援いただけたおかげで、8月のPlatformの公演へのゲスト出演が決まったので、また会えるのを楽しみにしていてほしい!

きっと何かパワーアップしていると思う…から、8月の私に期待してて!!

 

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