優勝の条件なんてものは無かった。
アクサガに参加するにあたって
事あるごとに「やるからには優勝目指してくんでヨロシク!!」と言ってたんだけど
ふんわりと「優勝の条件って何だろうな?」と思っていた。
アクサガのバトル形式として
単純に目立った人、突拍子もないことができたモン勝ち…ではない。
なぜなら、そのシーンに出演していた人全員が同じ点数を獲得できるから。華やかに目立った人も、一見地味に見える人も、同じ点数。
私は、あまり突拍子もないことができるタイプではない。いるだけですごく目を引くかと言ったら、多分そうでもない。
でも、バトル形式についての説明を聞いた時、「これはもしかしたら私でも勝てるかもしれない…」と思った。
私の持ち味は、安定感とカチッと役がはまったときの爆発力。普段の台本ありきの芝居では。
今回はインプロだったため、安定感についてはかなり揺るがされたわけだが(その代わりチャレンジ精神は少し育った)。
そんなこんなで始まった本番で、私は「おや…?」と思った。
もしかしてだけど
もしかしてだけど
優勝条件存在しないんじゃないの〜?
そんなことをふんわりと感じながらも、初日になんとか優勝をもぎとった。
この優勝が一旦なしになったときは、正直言うと頭が真っ白になったんだけど、このことについてはまた別で話そう。
回を重ね、Bチームをお客さんとして観てみて確信した。
優勝の条件、マジで無い。
私が今のシーンすっごくよかった!と思っても、点数は低かったり
逆に今のシーンはあんまり…と思っても、点数が高かったり。
この人よかった!と思った人が、必ずしも優勝するわけでもないし。
お客さんの好み、推し、人数、そのときのテンション、いろんなことで基準は大幅に左右される。
だから、優勝の条件なんてものは最初から無かったのだ!
「オーディションに落ちるのは縁がなかっただけ」って話があるけど、それにも少しだけ繋がると思う。
上手くなくてもなぜか受かる人はいるし、上手でも、魅力的でも落ちる人もいるのってそういうことなんだろうなぁ。
明確な条件が無い部分もあるもの。
だからといって自分を磨かないのは違うし、頑張って磨いてチャレンジすることが大事なんだと思うけど。
落ちたからって悲観しすぎることはないのだ。そのままで、別の現場で合格できる可能性は大いにある。
みくみんさんがある時言っていた。
(多分Platformではみくみんと呼んだほうがいいんだけど、もはや"さん"をとるタイミングを見失ったので、ずっとみくみんさんと呼び続けている私)
アクサガではもちろん優勝を目指してたくさんチャレンジしてほしいけど、その中で勝敗を超えたところにあるものを見せたいんだと。
勝てたからどうということではなくて、チャレンジするその姿が素晴らしいんだと。
なるほど、そういうことだったんだ。と、アクサガが終わって完全に腑に落ちている今日この頃。
物事に正解も不正解もないんだと前回言ったけど、今回は勝ちも負けも存在しなかったという話であった。
だったら、面白ぇ夢見たヤツの勝ちだよね。
稽古の話だったり本番の話だったり飛び飛びだけど、書きたいことは色々あるから、また書く。
ここまで読んでくれてありがとう。また。