自分に嘘をつくのはもうやめだ。

アクサガに関して、まだもう一つだけ書きたいことがあったのを思い出したので、おそらくこれがアクサガ 篇最後のブログになるかと思う。

 

これも稽古の初めに大事にしてねと言われたこと。

「自分に嘘をつかない」

今ポジティブな気持ち?ネガティブな気持ち?という二択からスタートしたんだったと思う。

初日からネガティブなんて言ったら印象悪いかな…と頭を過ぎったけど、非常に緊張してグロッキーだったため、嘘をつかないならネガティブだなと手を挙げた。

私の他にもネガティブという人は何人もいたし、今ネガティブな気持ちだから悪いということもなかった。

ここでは気を遣って答えを変えなくて良いんだな、と思った。

今の自分の状態ありきで良いんだな、と。

 

エクササイズでも、相手の提案に対していいなと思ったら乗る、嫌だなと思ったらノン!と言って断るというのがあった。

嫌かどうかわからないこともあって、答えに詰まることもあった。

これをやるには、自分がどう思っているかを知っているということが大事なのだ。

嘘をつかないためには、自分が本当はどう思っているか知らなくてはならないし、自分がどう思っているか知るには、嘘をついてはならない。

禅問答みたいだけど、真理じゃないかと思う。

インプロやエクササイズをやっていても、自分がどう思っているか、どうしたいかが曖昧だと正解を探してしまって、小さくまとまってしまう気がした。

大事なのは正解かどうかじゃない。きっと自分がどう捉えてどうしたいと思うかだ。

 

思えば、今までどれだけ本当は気が進まない飲み会の誘いに乗ってきただろう。

どれだけ、好きだった人の要求に流されてきただろう。

どれだけ、無理して明るく楽しそうに振る舞ってきただろう。

そんなふうに自分に嘘をついていた人間は本当は自分がどうしたい、何が嫌だ、なんてわからなくなって当然なのだ。

嘘を繰り返していると、自分でもどこからが嘘だかわからなくなるのだ。感覚が麻痺するから。

これは危険な状態だなと思った。

それに気がついたとき、大人なので表向き嘘をつくことが避けられないことはあれど、自分が本当はどう思っているかきちんと把握する必要があると思った。

仕事行くけど、本当は行きたくないと思ってるな〜とか

コンビニのドリンクの棚の前で、いま何が一番飲みたいかな〜とか

小さなことから試していくことにした。

自分に今どう思う?どうしたい?と心の中で聞くことにしてみた。

 

思えば(2回目)、気が進まない飲み会が楽しかったためしはなかった。

要求を飲んでも好きだった人が振り向いてくれることはなかった。

無理して明るく楽しそうに振る舞っても虚しいだけだった。

そりゃーそうだ。

飲み会やだな〜って本当は思ってるんだから、楽しさを感じるアンテナも動かない。

好きだった人からすれば、自分の要求をただ飲む人間は便利だろうけど、きっと魅力的じゃない。

本当は楽しくないなら、そう振る舞っても虚しいのは当然だ。

 

劇的な変化はないけれど、少しずつ自分がどう思っているのかわかるようになってきていると思う。

これはアクサガ が終わった今も、こっそり続けている。

コロナの影響もあり、あまり人と関わることがないので人と接する場面になるとどうかはまだわからないけど。

自分が今何を食べたいか?とか何をしたいか?とかはだいぶわかるようになった。

 

相手の提案に乗るか、ノン!って断るかのエクササイズで

えことペアになったときに「魚を捌いて三枚に下ろそうよ!」って言われて「ノン!」って即答したの、我ながら面白かったので忘れない。

これはえこが嫌いなわけじゃないし、この時想像したのがたまたま「生臭そうだし内臓とかぬるぬるだし触りたくない」というネガティブ方面だっただけで、「下ろしたての新鮮な魚、美味しそう!」という気持ちだったら乗ったかもしれない。

断られるのが怖くて誘えないというのが私の中にずっとあるんだけど、断る理由なんて本当に些細なことだから、それほど怖がることもないのでは?と思えたのも今回の収穫だ。

 

そんなこんなで

表向き、建前を言うことはあれど

自分が本当はどう思っているのか、どうしたいのか、自分だけはわかっていようと決めた。

まだまだぼんやりしてるところが多いので、これからもっとはっきりしていくといいなと思う。

がんばるゾイ。

 

これからは日常の中で思ったことや気がついたことを地道にぽつぽつ書いていけたらいいなと思うので、またこのブログを読んでもらえたら嬉しい。

ここまで読んでくれてありがとう。また。